クーラーボックスを発泡ウレタンでDIY改造するの巻

安いクーラーボックスを改造しようの記

レジャークールさん(2000円弱で買えます)



釣りを始めた時にどうせそんな釣らんだろと
舐めて買ったクーラーボックス。完全に失敗でした。

安いクーラーボックス(高くてもだけど)はほぼ中身が発泡スチロールで、
その内外にプラスチックの箱がつけてあるような粗末なもんです。

当然保温力は発泡スチロールのトロ箱に毛が生えたようなもんで、
夏になるとさっぱり役に立ちません。

使わないのもなんだなと思い、断熱材でよくある発泡ウレタンが
保温力が高い的なことを聞き、ホームセンターで安かったこれを購入(一本で足ります)



クーラーボックスの構造は簡単で、

・上の蓋側
 ・天板
 ・持ち手
 ・外蓋
 ・中身の発泡スチロール

・下の箱側
 ・内箱
 ・外箱
 ・蝶番部分
 ・中身の発泡スチロール

このそれぞれの発泡スチロールを発泡ウレタンにすればよくね?
という安易な発想。

まず、蓋を外します。案外簡単に外れます。
自分は細いマイナスドライバーを突っ込んで空けましたけど割と簡単。
レジャークールの場合は蝶番部分にネジすら使われていないので
外すのは余裕です。


このようなムース上の状態で出てくるんですが、発泡ウレタンを吹き付けていくと、
この作業の難しさが分かります。ブシュッと出るので容量を調整するのも難しいですし、
二倍くらいに体積が膨らむ為、平面を出すことが非常に困難です。
粘着質なため、コテなどで平らにすることも出来ません。

かつ、表面が空気に触れていないと硬化しないので五面を吹き付けて
内箱を押し付けて固める、という方法は取れません。(一回やって失敗しました)

なので、一面ずつ発泡ウレタンを吹きつけて、カッターナイフで表面を平たく切り取り、
内箱を入れながら入るように削っていく、ということにしました。
※ウレタンの表面を削らない方が保温力は高いらしいですが

発泡ウレタン自体は硬化してもカッターで切れる程度なので問題ないんですが
立体を削っていくのは慣れも技術もいりそうで苦戦しました

内側にアルミテープで補強し、保温力を更にUP!と考えましたが
これは功を奏したのか不明です。


なんとか入れ込んでウレタンの上に更にアルミテープをして
内箱をねじ込む。この作業だけで半日くらいかかりました。


上蓋側。こっちも取っ手のとこを外せば外れます。
ここもアルミテープをベタベタと貼り、発泡ウレタンを吹き付けます。

二倍に膨らむ、と分かっていてもこんな風になってしまいます。
蓋側はプラスチックのラインで切ればいいので、箱側に比べれば簡単です。
(写真は右奥だけカットしてあります。)


 どうしても隙間が出来てしまうので、内箱を嵌める前に
少しだけ吹き付けて内箱に穴を空けて空気を通すということをやってみました。
空けてないのでホントに固まってるのかは知らず・・・


なんだかんだで結構使っています。餌とか入れたり。冷凍エビ解凍したりとか。
小さいのは小さいので使い道がありますね。
クーラーボックスはほぼ大は小を兼ねますけど。

保温力はちょっと良くなったかなあ・・・という程度です。
この作業の難易度と、労力と費用を考えると余程の暇な方以外は
買い替えをオススメしたいですね。


●余談
じゃあ、どうやったら発泡ウレタンでクーラーボックスが出来るかを考えました。
問題になるのはここ、内箱と外箱の間にウレタンを入れても固まらない、という点。
逆に言えば空気に触れる、開放されている部分は固まります。

なので、こういうアルミか何かのパネルを大小4枚用意して
下紙を敷いて網目パネル(大)を置いた上にウレタン吹付けして網目パネル(小)を置いて
余った部分をカット。箱型に整形して外をプラ板で固める、みたいな。

書いてて思ったけどメッシュのカゴとか売ってそうだしメッシュのカゴをサイズ違いで買って
それを吹き付けてみたらいけそうな気もする

ただクソ面倒くさい上にプラスチック部分の強度とか取っ手のとことか
これはこれで大変そうだ・・・ まあアイデアということで。

発泡ウレタンでの改造はやったはいいけどあんまりオススメ出来ないです。
二液硬化型の充填剤とかで断熱効果のあるものがあったらそういうものの方が
絶対いいと思いますよ。結果買ったほうが安いと思うかもしれませんが・・・

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